一人暮らしの「先」

    唐突なんですが、参考にしている生活ってありますか?

    わたしの場合、参考にしている生活は年金で一人暮らししている人の生活なんですよね。収入源が重なるし、毎月の出費の規模をどの程度に抑えたらいいのか。まあ、自分でも計算してるから理解してるけど、改めて、他人の家計簿を眺めることで、この部分はもっと引き締めなくちゃ、とか、気分を新たに引き締めることができるのですね。

    だから読むブログも、ひとりで暮らしているご年配のかたのブログが多いのです。

    今日、いつもの家事が終わって、ちょっと時間が空いた時にそんなブログを読んだんですよ。このかた、あいかわらず読書が好きなんだな、とか、あのかたは息子さんと仲良しなんだな、と感じながらニコニコ読んでいて、ふっと目に止まったテーマがあります。

    介護問題。

    目次

    介護との関わりは終わってない。

    このブログで以前に書いたことですが、わたしは天涯孤独です。

    育ててくれた祖父母も両親もとっくに亡くなっています。だから同世代の友人がこれから立ち向かう、あるいはいま立ち向かっている介護は、いまのわたしにとって関係ありません。

    や、祖父母の介護をしている時期はありましたよ。友達が恋愛・結婚をしている時期が、わたしにとって介護の時期でした。正直、まだ二十代の若者に、介護はなかなか重かったですね。病院から夜中に呼び出される、おむつの用意が間に合わない、シーツの洗濯が重労働、認知症の家族が暴れるから病院から介護を拒絶されている、など、同年代の異性に話しても、受け止められないだろう内容が多かったもの。家族以外に愚痴も泣き言も吐き出せなくて、なかなか深刻な時期だったなあと思っています。

    もう、終わったことです。でも完全に終わったと断言できるのかといえば、違う。

    わたし自身の介護問題が残っているからです。

    想定できる、いくつかの事態。

    いま、わたしは健康です。

    や、統合失調症という持病はあります。服用している薬にまつわる不調はあるけれど、他に健康的な問題はありません。糖尿病でもないし高血圧というわけでもない。だから今は一人でも暮らせます。

    けれど、老後を迎えたときにはきっと、このままではいられません。

    間違いなく体力は衰えます。家事が億劫になるかも。運転もできなくなるでしょう。がんや肺炎といった病気にかかるかもしれない。認知症にもかかったら、自宅で暮らすなんて、ましてや一人暮らしなんて無理な話です。詐欺や犯罪に巻き込まれる可能性だって上昇する。

    だからと言って助けてくれる、あるいは頼ってもいい存在に心当たりはありません。血縁はみんな亡くなってる。どうしても公的サービスに頼る必要が出てきます。

    いまから健康に留意して過ごせばいい。その意見は一理あります。でも少々楽観的に過ぎるのではないかしら。人生、生きていると、何が起こるのか、わからないもの。どんなに気をつけても、病気や事故は突然ふりかかってきます。わたしだって統合失調症に罹るなんて想定していませんでした。同じように、他の厄介な病気に罹らないとは誰も保証できません。

    そもそも、いまの時点でも、わたしは入院もできないんですよね。

    なぜなら天涯孤独だから。ほとんどの病院では入院時、身元保証人が必要になります。でもいまのわたしには、該当する人がいない。もちろん頼めば引き受けてくれる友達もいます。でも本当に友達でいたいなら、お金が絡む問題では頼るべきではないとも感じてます。

    考えに行き詰まったわたしは、ネットで「おひとりさま 老後」で検索してみたのですよ。具体的な答えを求めたわけではなく、わたしと同じような悩みを持っている人がいるんじゃないかな、と考えて。そういう人はどう動き始めたのか、知りたくなって。

    そうしたら、おひとりさま対応のサービスが存在していることを知りました。

    終活プランを固めなくちゃ。

    いまの日本では、少子高齢化が進み、おひとりさま世帯が増えてるといいます。いまの時代、近所との付き合いもずいぶん希薄だとか。わたしにも心当たりはある事情です。

    だからなのか、身元保証人を代行してくれる会社は存在します。もちろん費用が発生しますし、悪徳会社も存在するようです。だから本当に身元保証人を代行してもらうなら、まだ必要がない時から、信頼できる会社を探しておかなければなりません。

    また、死後の面倒を親族にお願いしたくない、という人も増えているようです。親の面倒や死後の事務手続きを拒絶する子も増えているようですね。そんな方のために、死後の事務全般を代行してくれるサービスもあるようです。こちらももちろん多額の費用が発生します。

    メモ帳に、会社名や料金プランをメモって、わたしは「うーん」と頭を抱えました。

    この資金、用意するとしたらわたしだよね。わたし以外にありえないわ。え、わたしこの金額を用意できるの? という気持ちになりました。これからさらに積立していかないといけないわ、とも考えました。わかっていたことですけれど、おひとりさま老後にだって、お金ってとっても必要です。だから節約・投資をもっと実践していかなくちゃ、と感じました。世知辛い結論ですけれど、お金は大切だ、という結論に落ち着いたのです。

    おわりのまえに、いまを生きてる。

    とりあえず、エンディングノートを購入して、少しずつでもいいから書いてこう。他に貯金を見直して、入院セットも用意して。他には断捨離も進めていこう。祖父母の時も父の時も、荷物の整理がいちばん大変だったからなあ……というあたりで、今回の思考は落ち着きました。思いがけないきっかけで、将来や老後に対する不安が強くなりましたが、現時点でできることは数えるほどしかありません。その少ない準備を確実に進めておく。

    将来のためにできることは、そこでストップです。

    なぜなら、わたしは、いまを、この瞬間を、生きているのです。いま、目の前にあること、手の伸ばせる範囲で出来ること、やりたいことから目を逸らして、確かに必要だけど急ぎではない、不安への対策ばかり行うのは、一種の現実逃避かな、とも感じます。

    だから、うん、気分をサクッと切り替えて、物語の具現化を頑張ってきますよ〜!

    今回、参考にしたサイト

    このあたりの考えをまとめるときに、とても参考になったページはこちらです。

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