元気になってね、ガジュマル。

    我が家は10年近く前、リフォームをしました。

    それを祝って友達がくれたガジュマルが我が家にはあります。精霊が宿ると言われてる木だから、きっと守ってくれるよ〜とのこと。友達のその気持ちが嬉しくて、いただいたガジュマルを大切にしようと考えたわたしはそのガジュマルを玄関に置きました。

    ところが、少し前からそのガジュマルに異変が起きているのです。葉っぱがカックンと垂れ下がるようになったのです。そう、まるで幽霊が「うらめしや〜」と言ってるかのように、葉っぱがカックンと下がっちゃってるの。角度にしたら、90度ほど??

    見るからに元気を無くしました、という様子に心配になって、わたしはいろいろと調べました。でもよくわからなかったのです。植物の状態がわかるというアプリをDLして調べてみました。それでもやっぱりわかりませんでした。

    それでいよいよ煮つまって、植物に詳しい友人に相談したところ、水不足と日光浴不足ではないか、と言われました。

    だから数日前から、わたしはガジュマルを外に出すようにしているのです。そうしたら甲斐があったのか、葉っぱのいくつかが、元のピンとした様子を取り戻してくれたのです。

    でもまだ、全部の葉っぱが元気を取り戻したわけじゃない。

    だから今日も、葉っぱが焼けないように日陰にガジュマルを置きました。根っこが湿る程度に水もあげて、夕方になれば屋内の、玄関にある定位置に戻しています。

    いつまでかかるかなあ。全部の葉っぱ、元気になってくれるかしら。

    ガジュマルの精霊がいるとしたら、「もー、こうなる前にもっと気をつかってくださいよ!」と言っているかもしれません。そう思うと、申し訳なくて、「ごめんねえ」と語りかけてしまいます。もしかしたら「遅いんですよ!」とぷりぷり怒ってるかもしれません。

    こういう時、精霊が見える人だったらよかったのになあ、と考えてしまいます。

    や、そうしたらそうしたで大変だと思いますけどね。特に雑草を抜くときなんか「ぼ、僕を抜くつもりなんですかっ。ひどい僕がなにをしたというんですか。ただ生きてるだけじゃないですか、って、ぎゃああああっ!」と叫ばれてしまうかもしれません。

    それも雑草は一本じゃありませんからねえ。「あ、次はわたしの番なのーっ」「と思いきや僕の番だった!」「さらば友よ。じきに我も行く。盛者必衰がこの世のならい」とかなんとか、愉快なんだか悲壮なんだかよくわからない会話も聞いてしまうのかもしれません。

    ……やっぱり、わたしは、いまのわたしのままでいいかなー……。

    と、とにかくそんな想像をしながら、ガジュマルが元気になるように祈る日々なのでした。真剣みが足りない? いいえ、おもいっきりわたしは真剣です!!

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