散歩にAirPodsは必須!

    七月です。

    梅雨明け宣言はまだのはずですが、わたしの住む地域では雨が降っていません。ひどい雨になって土砂崩れの被害があるよりずっとマシなんですが、暑い日々が続いていると「たまには涼しくなってくれてもいいのに」という気持ちになります。

    さてさて、今日のわたしはパーソナルジムに行って、筋トレした後に歩いて帰宅しました。およそ40分は歩いたでしょうか。お昼ごはんも食べてない時間ですから、脂肪もかなり燃えてくれたのではないかなあと期待しております。

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    わたしの散歩にAirPodsは必須!

    街中にあるパーソナルジムから歩いて帰宅している、と友人に話しますと、ほとんどの友人が驚きます。ええ、あんなところから家まで歩いて帰宅するの? 時間かかるでしょう、という反応なのですが、そんなに驚かれることかなあ、とも感じます。

    なぜなら、AirPodsを耳に装着して、好きな音楽を聴きながら歩いていると、あっという間に自宅に到着するからです。

    ……ちょっと言いすぎました。あっという間ではありませんね、今日だってしっかり時間はかかっています。でも決して、苦痛ではないのです。むしろ歩いていると、とても楽しい。iPhoneに好きな曲をたくさん放り込んでいるから、それらを聴きながら歩いていると楽しくてしかたないのです。

    どんな曲が入っているのかと申しますと、これまでに視聴してきたアニメ番組のOP曲やED曲、まれに好きなアーティストの曲です。作成したプレイリストは何年も更新してないのですが、飽きることがない。むしろようやく好きな曲を聴ける、という感覚ですから、ウォーキングが楽しみでしかたないのでした。

    そもそものきっかけは。

    学生時代から、音楽を聴くことは好きでした。夏休みに旅行する時、お供はたいてい、ウォークマンに入れた音楽でした。本を読むことも多かったですが、うっかりすると酔ってしまいます。その点、音楽は気分も悪くならない、最高の暇つぶしだったのですね。

    でも、お出かけに音楽が必須、というほどになったきっかけは、持病です。

    わたしは統合失調症です。とは言っても、出会った人が「そう見えない」と言ってくれる程度には症状がひどくないように見えるようです。お医者さまや看護師さんのおかげもあるでしょう。ありがたいことだと思います。

    でも実際のところ、わたしは今でも、この持病に悩まされています。

    具体的には、幻聴、妄想という症状があります。統合失調症患者には珍しくない症状なのですが、自分の考えが他人に知られてしまう、という妄想を、打ち消せないのです。なぜそういう妄想を抱いてしまうのか、細かく説明しようとしたらできるのですが、ちょっとここでは省きます。

    とにかく持病のせいで、家から外に出たら人の目が気になるし、関係ない人の会話にも引っ掛かりを覚える。自然と聞こえてくる、何気ない会話すら、すべて自分に関係した会話なのではないか、という妄想を抱え込んでしまう。

    ですから、ひどいときには外に出られません。そもそも、人の思考が他人に伝わるなんて、漫画やドラマじゃあるまいし、現実にはあり得ません。わかっているのですけれど、そういう妄想を抱いてしまうのが、この持病なんですね。

    だから、音楽なのです。

    普通に街中を歩くだけなら、聞こえてくる他人の会話や、時折感じる他人の視線に意識を取られてしまう。そうして、どうしようもなく、妄想を育ててしまう。

    ならば最初から集中できるものを別に設定したらいいんだ。そう閃いたわたしは、お出かけのたびにイヤホンを耳につけるようになったのです。そうして好きな曲に集中していたら、他人の視線や会話なんてどうでも良くなるでしょ?

    むしろ少しは気にしろ、という状態になってるかもしれませんね(汗) コンビニや本屋さんで会計するときには、AirPodsを外して、店員さんに対して失礼がないように振舞っているのですが、コレ、あくまでも自己満足ですもの。

    そういうわけで、わたしにとって、音楽はお守りなんですね。意識し過ぎたりせず、自然に外に出て用事を済ませるための、必須のお守り。調子がいいときにはなくても平気ですが、調子が悪いときにはやっぱりあってほしい。そういう存在なのです。

    音楽越しに感じる世界は。

    今日も今日とて、そんな感じで音楽を聴きながら歩いてきました。

    暑い暑い日差しです。筋トレした時から汗をかいていましたが、音楽を聴きながら歩いているときにも、汗はどんどん噴き出ています。本当に暑いなあ、と思いながら、音楽を聞いていると、わたしの意識はその音楽を使ったアニメやドラマに向かいます。

    帰宅したら、あのアニメ、もっかい視聴してみてもいいかもしれない。そう思いついても、何よりもまず優先すべきは、規則正しい生活を維持するためのお昼ごはんだなあ、とも考え直します。冷蔵庫の中に味つけ肉があったな。あれを焼いて、ニラ玉を作ろう。これでタンパク質は十分だから、他に食物繊維をとって……。

    思考はだんだんと音楽から離れていきます。今日はお昼ごはんに意識が向かいましたが、他の時には遊びたいゲームに向かったり、書きたい小説に向かったりもします。最近読んだ本について考えることもあるし、どうしたら小説を書けるようになるのか、という煩悶にも向かいます。深刻に悩む時もありますが、好きな音楽が流れるとどうでも良くなります。

    同時に、身体は歩いているわけですから、確実に汗は噴き出ていきます。だんだん爽快な気持ちにもなります。耳に届く音楽と身体が起こす単純反応との相乗効果で、「ま、いっかあ」という具合に、思考が流れていくのでした。

    いろいろな方向に思考は向かいますが、とりあえず、通行人に向かうことはありません。妄想を育てることもありません。だからむかしのように引きこもっていなくても、だんだんとわたしはウォーキングも平気になったのでした。

    終わりに。

    今日は初めて、統合失調症にまつわる記事を書きました。

    ちょっとドキドキしています。統合失調症にかかる人は思っているよりも少なくはないと知っていますけれど、このブログを読んでいる人が統合失調症と関わりがあるのか、わからないですから。自分とは関係ない記事を読んでしまって、「ふーん」と思われるかたも多いのだろうなあ、とも考えてます。もしご不快にさせてしまっていたら、ごめんなさい。

    長文、読んでくださってありがとうございます。

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