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「24時間、料理の注文を承ります。」

公開している創作を大幅に書き直して、2022年11月、文芸社より発行していただきました。

現在、発売中です。

試し読み

実はリバウンド。

昨年、わたしはダイエットを頑張りました。結果、14kg痩せました。

でもね、……実はリバウンドしているんですよ。現在、70kgを超えました。14kg、まるまるリバウンドしたわけではないけれど、じわじわと体重は登山するように増えていっています。

どーしてえ?

と思いたいところなんですが、理由はブログを読み返したら明らかですよね。

食べ過ぎ。

甘い飲み物を飲まないように気をつけていたけれど、最近(と言っても二回だけだけど!)甘い飲み物を飲んでしまったし、運動量も減っています。そもそも食事が大好きだから、頑張って作ってしまう。張り切って食べてしまう。だから太ったねん。

でもね、一度痩せたのだから、痩せる方法はわかってる。だから同じ方法を選べばいい、のだけど。

糖質制限、もうしたくないねん。

ええ、昨年の半年、糖質制限しました。だから痩せたとも言えます。だけど、糖質制限はもうしたくない! お米に対する、炭水化物に対する情熱はそれほどでもないけれど、メニューが固定されてしまうから、食事に飽きるんだ。食事に飽きるって地獄ですよ。だからもう、糖質制限したくなーい!

それでもダイエットは食事が9割と言いますからねえ。わたしの太る理由は、脂質が原因だとわかってるから、だから抑えていけばいい。糖質制限をやめたら便秘も解消したからめぐりは悪くない。だから。

というところまで考えて、唐突にわたしは思ったのですよ。

ーーーー痩せた自分に興味はあるけれど、大好きな食事を制限する生活を一生、続けられる? と。

そもそも、わたしが太っていて、嫌がる人っていないじゃない。そりゃ健康に肥満は良くないけれど、今の時点で健康を害しているわけでもない。それなのに痩せたいってどうして? と思ったのです。

誤解しないでください。わたしはダイエットを否定しているわけではありません。

ただ、リバウンドして、落ち込みがちな自分に対して、「もったいないなあ」という気持ちになったのです。なぜって今月は、自費出版の本が発売されて、最高にハッピーな時のはずでしょう。なのに、リバウンドしたことで落ち込んでいる。おそらく生涯に一度きりだろう、大きな喜びを味わっていい時期なのに、ダイエットにリバウンドした事実が、大きな翳りを落としている。

総合的に考えて、おかしくない? もったいなくない? と感じたのです。

健康面を考えたら、わたしはダイエットした方がいいのです。そう思ってるし、標準体型まで体重を落とした自分に興味はある。ましてやダイエットを成功させた時の自分に執着だってある。お金をかけてパーソナルジムに通ったわけですしね。

だけど、だからこそ、もっとおおらかになってもいいんじゃないかなあ、と考えました。

ダイエット、続けますよ。でも落ち込まなくてもいい。そういう時期もある。運動量は減ったけれど、ゼロになったわけじゃない。だからまだ峻烈な登山という感じの増え方じゃない。

落ち込まない、落ち込まない。今日が人生で一番若い日。

リバウンドした事実を見つめて、自分に言い聞かせました。

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