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公開している創作を大幅に書き直して、2022年11月、文芸社より発行していただきました。

現在、発売中です。

試し読み

「新版 正しい家計管理」

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月が終わろうとするとき、わたしはドキドキします。

なぜならその月の収支がわかるから。今月はなんとか予算内に収まってくれそう。うわーん今月はもうキッパリと赤字だあ。そんなふうに揺れ動くから、ドキドキするのですよ。

でね、この状況に一石を投じたくて、わたしはとある本を購入したのです。

目次

「新版 正しい家計管理」とは。

わたしが今回購入した本は、こちらの「新版 正しい家計管理」です。以前に発売された、同タイトルのベストセラー本に、いまの時代に適応した新しい内容を追加して、2022年7月に出版された本です。以前に発売されていた旧版は、雑誌にも紹介されていたほど有名な本だから、タイトルだけでもご存知の方も多いのではないでしょうか。

実はわたし、以前に発売されていた「旧版 正しい家計管理」を購入していたのですよ。読んでもいました。でもね、まだまだ身についてなかったのに、やり方を理解したと考えて、紙の書籍を手放してしまったのです。あれから八年、長い歳月を経て、いま抱く気持ちは、深刻な後悔です。

もうもうもう! わたしってば、この家計管理、身についてないじゃな〜い、という反省もあります。

ですから今回、九月も終わろうとしているこの頃、次の新しい月も迫っていることから、生まれ変わるなら、いまだわ! と考えて、この「新版 正しい家計管理」を購入し直したのですよ。そうして今回は、メモをとりながら読んでいきました。

この本は、家計管理について、とてもわかりやすく書いてあります。イラストが多く用いられているわけではないけれど、理解してしまえばとてもシンプルな内容が書かれているのですよ。だから過去、ベストセラーになったんだろうなあと推測できました。

具体的には、二冊のノートを用意するところから始まります。一冊は「財産目録」用ノート、もう一冊は「予算・収支」用ノート。それぞれのノートに「手書き」で、財産目録や昨年の収支実績表を書き、さらには一年間の特別支出予測表を作り、年間の収入予算を立てたりもするのです。

家計簿アプリが種類多く出回っている時代だから、「いまさら手書き?」と受け止める方もいらっしゃるかもしれません。でも手書きである方が、純資産がマイナスであったときに痛みを感じやすくなります。数字も記憶しやすくなります。だからこの本では、手書きでノートを書く方法をお薦めしてます。

でね、わたしも今日の就労支援が終わって、この時間になるまでコツコツと、ノートを書いていたのですよ。使ったノートは、最近出番のなかったA5サイズのシステム手帳です。購入したまま使ってないリフィルもたくさんありましたし、仕切りを用意さえすれば、二冊の手帳になってくれるから、わたしはシステム手帳を「財産目録」ノート、「予算・収支」ノートとして採用したのでした。

そうして昨年の収支実績表や、今年の、現時点での収支実績を表にして書いていき……。

----結論。著者さんのおっしゃることは正しいです。

収支実績表を書くにあたって、参考にしたものは家計簿アプリです。ええ、マネーフォワードMeに記録していたこれまでの収支を「予算・収支ノート」に書き写しただけなんですが、実際にノートに書くことによって、わたしは赤字収支によるダメージを食らいました。

いえ、マネーフォワードMeの計算によって、すでに赤字だという事実を知っていたんですよ? それでも実際にノートに書くことによって、再びダメージを食らったのです。

変わらなくちゃいけないわー。改めて感じました。このままではいずれ破綻する。そうしたらわたしはともかく、愛する飼い猫までも破綻生活に巻き込んでしまう。かなり逼迫した気持ちになりました。

本を読んで、考えて、決めた、わたしの新しい予算。

この本にたびたび登場する、ドラッカー理論の骨子を用いたこの本の理念を紹介します。

ドラッカーの主張を家庭に置き換えるなら、目的は家族の幸せであり、充実した日々を送ること。そのために、自分たちはどのような人生を望んでいるか、どのように時間を使い、収入の範囲内で無駄なく有効にお金を使うかを考えるべきである、ということです。(P227)

そう。家計を管理する理由は、自分と家族の幸福を追求するためなのです。

だから今回、本を読んで、予算の実績表を書き写しながら、自分のしあわせを考えました。正確にいうと、書き写したことによって、わたしがお金を使ってきた分野をあらためて自覚したのですね。

わたしのしあわせは、おいしいものを食べて、ときには本を読み、愛する猫と暮らすことです。

だからわたしは、毎月の予算の大部分を、食費と猫費、娯楽費に使っていました。だとしたら、これらの予算をむやみやたらと削ることは、わたしにとってよろしくない。そう考えながらも、このままでは生活が破綻するという危機感に導かれるまま、新しい予算を決めたのでした。

1・食費を含めた生活費は月40000円、週予算は9000円とする。
2・地域猫も含めた猫費は、月20000円とする。
3・積立資金はこれまで通り、車検3000円交際費2000円に加え、美容&衣服費2000円とする。
4・予備費は月5000円とする。
5・お小遣い(娯楽費)は月8000円とする。

この本に書かれた内容を忠実に再現するなら、他にも整えなければならないところはあります。入金専用口座を用意するとか、クレジットカードで支払うのではなく現金で払うとか。

でも手始めに考えた予算は、こんなところ。合計して80000円(固定費のぞく)でやりくりできるようになりたいなあ、というところが、わたしのいまの希望です。

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