弁護士の相談所があるって、ご存知ですか? んと、地域によるのかな??
わたしの住んでいる地域だと、そごう百貨店の一角に、相談出張所があります。交通事故や借金の相談なら無料で、それ以外の相談事なら40分6600円で弁護士さんに相談する事ができるのです。
でね、今日、わたしは友達と共にその弁護士相談出張所に行ってきたのですよ〜。
それというのも、今、わたしが住んでいる土地と建物がわたし名義ではないから。亡くなった人の名義のままになっているから、売却ができない財産なんですよね。もちろん固定資産税はわたしが支払っているから問題は今のところ見つかりませんけれど、このままでいいはずがない。たとえば将来、わたしが施設に入ろうとして、土地と建物を売却しようとしても出来ないのです。もっというなら、わたしの死後、この家は廃屋になるまで空き家になるのです。それってちょっと迷惑。
だから関係者がわたし以外に見つからない今、登記の名義を変更できるのかどうか、知りたくて相談に行ったのでした。弁護士さんは初めて会う類の職種のかただから、ちょっと不安でね、世慣れている年上の友達についてきてもらったんです。
結論といたしましては、すぐに登記手続きはできない、とのこと。
それというのも、相続調査を行なって登記を行うことになるからです。状況によって裁判を起こして、存在しているだろう多くの相続人に取得放棄していただくことにもなるからです。
具体的にどういうことかと申しますと、わたしが住んでいる建物の名義は祖父の、土地の名義は祖父のお兄さんのものになっています。なぜそんなややこしいことになっているのかと申しますと、戦前の法律では財産は皆、長男のものになっていたから。で、祖父の兄(長男)は生きているとき、この土地を祖父(末弟)に譲ると発言していたんです。祖父のお兄さんはアメリカ・サンフランシスコに住んでいらしたかただから、日本の土地はいらないとおっしゃったんです。自分はアメリカに骨を埋めるから、日本の因縁はお前に任せると。口約束ではあるんですが、その言葉を受けてこの土地に、祖父は自分の家を建てたんですよ。だから建物の名義は祖父の名義になってるんですね。
ついでにそのとき、登記の手続きをしてくれていたのならよかったんですが、……亡くなった祖父もね、生前、今の状況はまずいと考えたらしくなんとかしようとしたんですよ。わたしと同じく、相談出張所の弁護士さんに相談して、で、経費は500万円かかると言われてしまったんです。当時、我が家にはそんな大金はなかった。だから現在まで、この状況は続いてしまったんです。
現在でも、同じくらいの経費がかかるかもしれない、と言われてしまいました。500万円という経費は高額だと弁護士さんだって感じるけれど、書類の翻訳や調査、弁護士本人が渡航する可能性も考えたら、ありえる金額だと。ええ、話は国内にとどまらずアメリカにまで飛びますからねえ。率直に言えば、見積もりが出せない状況なんです。だから弁護士さんの名刺だけいただいて、帰宅しました。
さて、どうしたものかなあ。
一緒に話を聞いてくれた、年上の友人も頭を抱えていました。少なくとも、登記を変更するまでの過程がわかった。でも見積もりが出せないなら、動き出せません。スッキリしたのやら、かえって混迷したのやら。判断が難しい状況に二人して唸りながら帰宅したのでした。
本当にどうしよう。いっそのこと、まもなく発売される年末ジャンボ宝くじでも購入してみましょうかねえ??
コメント
コメント一覧 (2件)
こりゃまた、難問が横たわっていたんですね〜。サトシです。
相談料の数千円は社会勉強のコストとしては良いとしても、
解決に何百万円もかかるとなると、
俄然、生きる意欲が湧いてきてワクワクドキドキしますね?
ちと問題としては異なりますが、現在空き家問題も大きくなっていて、
制度が劇的に変わるのを期待できると良いんですけどね。
いずれにせよ、生きているだけで大きな社会的責任を負わされている、
という自覚がないと後世に皺寄せがいってしまうと言うことですね。
そうなんです、難問を抱えているんですよ〜!
こんにちは、サトシさん!
相談料はね、友達も「弁護士に相談するのに、意外にかからないんだね」と申しておりました。
が、本格的に依頼するとなると……!!
下手したら大金かけて名義変更した家と土地から追い出されることになるかも!?
ということで、この件の詳細を聞いた友人たちは「放置でいいんじゃね?」と言ってきます。
そうしたらわたしが死んだ後、国のものになるんだから、と。
うーん、うーん。と頭を抱えているところです。
空き家問題はね、社会問題になってますよね。
わたしも期待してます、法律がもっとこう、改善につながる方向に変わってくれることを!!
でないと、解決したくてもできない、ということがあるわけですから。
コメント、ありがとうございました〜!