要約力。

    今日も就労支援があり、事業所まで通所しました。

    今日のテーマは「要約力」! 

    物事を効率よく相手に伝える能力を鍛える講座でした。この能力は、就職の面接など、あらゆる場面で大切になってくる能力ですからね。しっかりと集中して学んできましたよ。

    でね、思ったんです。

    この要約力は、ブログを書くときにも大切な能力だなあ、と。

    目次

    要約講座の内容はこんなかんじ。

    まず、本日教わった内容を簡単にまとめます。ひとに伝える際、わかりやすく伝えるには。

    1・話の着地点をはっきりさせる。
    2・あいまいな表現をしない。
    3・ひとつの文章は短くする。
    4・5W1Hを意識する。

    以上です。

    細かく書けば、物事を要約するためのポイントはいくらでも出てきます。でも大きくまとめるなら、この四点が大切なんだと学びました。説明を受けるだけではありません。要約力を鍛えるテキストで、課題を解いていきました。いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのように。この5W1Hを意識しながら、制限時間内にまとめていったのです。

    こちらはね、簡単にできました。

    簡単にできなかった課題は、後半に行った課題です。 YouTube動画で公開されている昔話を見て(聞いて)150字以内の文章に要約する、というプログラムに、わたしは少々手間取りました。

    どんな昔話かと申しますと、「したきりすずめ」と「鶴の恩返し」です。プログラムの説明を受けたときには簡単にできると感じたんですが、150字以内で物語をまとめる行為はなかなか難しかったです。

    なぜって、物語にはたくさんの要素が込められているからですね。すずめの舌を切るときには、ちょんちょんと擬音が入ります。つるが機を織るときにはとんからり、とんからり、と擬音が入ります。これらの言葉を要約に書いたら、話の着地点に触れないまま、150字を超えてしまうのですよ。だからザックザックと要素を切り捨てていきました。すべての要素を大切に思えたから、切り捨てる要素の選択をかなり考えさせられました。

    ええ、とっても侮れないプログラムでした。

    要約⇄物語?

    そういえばね、このプログラムを行いながら、思い出したエピソードがあるのですよ。

    むかし、小説作法の講座で配布されたテキストに掲載されていたインタビューです。少女小説を書くようになったとある作家さんは、もともとコピーライターだった。ある酒の席で小説を書くように依頼された。それで小説を書こうとしたけれど、コピーライターは文章を短くまとめるお仕事。同じ調子で書いてたら、小説があっという間に終わってしまう。作家とコピーライターは同じ文章を扱うお仕事だけど、求められる仕事内容は、全く逆だからとても苦労した、とまとめられてました。

    その話を初めて読んだときには、「酒の席で小説を書く依頼されるなんていいなあ」と感じました。ええ、小説家志望のわたしには、とても羨ましい話だと感じたのです。

    年を経ても、そのエピソードを羨ましいと感じるところは変わりません。それとは別に、大変だったんだろうなあ、と想像できるようになりました。要約は大変です。でも本来、シンプルに収まる話を長くする工程だって大変です。1を10に引き伸ばすわけですから、本当に、とっても頭を使います。

    同時に、それはとっても胸躍る、楽しい工程にも感じられました。なぜってシンプルな骨組みに、好みの要素を加えることができるんですものね。たとえば有名な「桃太郎」にだって、桃太郎を育てたおじいさんおばあさんの若き日のエピソードを加えることだって出来ちゃうのです。おじいさんとおばあさんは若き日、鬼に対抗する集団の実力者たちだった。でも苦い敗北を経験し、普通に暮らしていた二人の無念を、川に流されてきた養子の桃太郎が晴らすことになる、とか!

    ーーーーそういうのってなかなか面白そうな工程じゃありません?

    それから物語が書けなくなったとき、要約力が活きるかも、とも考えました。物語が書けなくなった時って、物語の全体が見えなくなった時だったりします。そういう時、物語を要約することによって、次に書き加えるべきエピソードが見えてくるのではないかなあ、と想像できたのですよ。

    だから、本日学んだ要約力は、物語を書きたいわたしにとっても有益な内容だと感じました。

    ブログを書いているわたしが伝えたいこと。

    冒頭にて、わたしは要約力がブログを書くときにもプラスになるかも、と書きました。

    なぜなら、ブログも人に話を伝えるツールだからです。ましてや、今は情報主体のブログが多数を占める時代なのだから、読む人を気遣って、わかりやすく書くことはとっても大事だと感じました。

    このブログは、情報主体のブログではありません。

    当初は、統合失調症になったわたしが心がけている、病気を再発させないための覚書、病気と共存する方法を書こうと考えていました。でもそういうブログはすでに、世の中に多く存在しています。読み応えもあって、助けになるブログはすでに存在してる。そんな状況で、さらに、わたしが書く意味があるんだろうか、という疑問を持った時から、当初の目的は失われました。

    それでも、お茶を飲みながら話すように、毎日のたあいない出来事を書きたいと感じました。

    このブログがそういうブログになってきているといいな、と思っています。美味しいおやつとお茶を飲んで、の〜んびりと「いろいろあるけれど、今日もいい日だねえ」という結論に落ち着いてホッとできるような、そんなブログになっていたらいいなあ、と考えているのでした。

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