-
終、あるいは始。いま、ここにある刹那の永遠。
(まだ、開いていない) 店の前まで歩み寄って、どことなくそわそわする心地で呟い... -
10・ありがとう、またね。
夢を見ている。その自覚が、あった。 なぜならいま、目の前に立っているひとはすで... -
9・あなたにあげる、この心。
「異なる世界といえど、意思疎通が可能となるのは理解し合える言葉が存在する以上... -
喪失は喪失ではなくて、彼女のかけらはここにある。
ひどい顔つきをしていた娘が、いつもの表情を取り戻してアヴァロンを出ていった。... -
8・なにやってんですか。
とっさに行動することが出来なかった。 口をぱかんと開けて、なにかを云おうと思っ... -
7・むちゃぶりという言葉を教えてあげよう。
どういう現象ですかこれ。 わたしはいま、無性に問いつめたい衝動にかられている。... -
ようやく自分の感情に気づいても喪失を愛しむしかない。
覚醒は緩やかなものだった。ふうっと押しやられるように、まぶたをゆっくりを開け... -
6・正論からトンズラ
忘れてました。そろそろ母さんがこちらに来るって。 たらりと冷や汗がこめかみを流... -
5・いきなりそうきますか!?
そろそろ使い慣れた感のあるアヴァロンの台所で、わたしはちょこちょこと動いてい...
12