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白い地図
「ごちそうさまでした」 綺麗に食器をからにした魔女が、きちんと手を合わせる。 ... -
「光あれ」
なかなかにシュールな光景だった。 境界線のこちら側は緑あふれる草原、境界線のこ... -
蜘蛛の糸
「派手な登場だのう」 苦笑と共にシュナール老が告げる。合わせるようにアルセイド... -
赤い屋根
ガイアより扉をくぐりぬけた先には、好奇心と心配とでいっぱいの顔が並んでいた。 ... -
異人の踊り手
どこまでも続くかと思われた草原は、あっけないほど簡単に終わってしまった。初め... -
大きな樹
集まっていた人々は、いざ若長が地上に降り立つと、わっと散った。それでいて好奇... -
運命の女神
地上よりはるかに温度が低い上空を、竜の背中から感じている。アルセイドが乗って... -
罪の記録
「まさかこのような形であなたに再会することになるとは思いませんでしたよ、ロク... -
浮島
しゅこーと耳元で響く音がする。初めて身につける服はずいぶんごわごわしていて、...