アイスクリーム
コンビニアイスって侮れないと思うのだ。
少しむかしだと、コンビニデザートは少々割高で味は微妙、という印象があったと思う。でもこのごろのコンビニデザート、特にコンビニアイスは侮れない。有名どころのアイスに味は引けを取らないし、お値段もお手頃。というか、お手頃と思わせる程度に、本当に美味しくなったと思う。
ただ、欠点があるとしたら、フレーバーの回転が早いこと。
おかげで好きなコンビニアイスができてしまうと、こまめにコンビニに通わないと落ち着かない体質になってしまった。こちとら万年ダイエットしてるんだから、できればおやつは買わないようにしていたいのに、通ってしまう。通ったら通ったで、目当てのコンビニアイスをゲットできなくても、他の魅力あるおやつを購入してしまうのだ。
ダイエッターの大敵である、コンビニデザート。
ともあれ、今日も通ってしまったコンビニにて、わたしはついに、念願のフレーバーアイスを発見する。一年ぶりのフレーバーだよ、きゃっほう! いそいそと購入して、ついでに気になる他のデザートも購入して、帰宅した。
ペロリと紙の蓋をはいで、スプーンでアイスをすくう。
ん~、これこれ、この味。待ってました!!
お気に入りの味はいつまでたってもお気に入りなのだ。ひとさじ、ふたさじ。すくって食べているうちに、一年前、一緒にコンビニアイスを食べた人を思い出した。一緒に美味しいね、と語り合ったひとだ。でも、もう今は関係ないひと。
切ない? いいえ、だってアイスが美味しいもの!
人は出会って、また、別れる。そして出会う。
その程度でしかない。
だから今は、ようやく再会できた大好きなコンビニアイスを堪能する。
それだけなのだ。
023:アイスクリーム▼
(現代もの アイスを食べる女の子)
このお題を見たとき、コンビニアイスについて一説ぶりたくなりました。前半はもう私小説といってもいいんじゃね? という勢いでスラスラと書いておりましたよ、ほっほっほ。人との別れは珍しくない。切ない事実だけど、どうでもいいやね、と蹴飛ばしたくなる気持ちを書いたお話、のつもりです。楽しいこと、嬉しくなること、たくさんあるものね。
2019/08/24