茶道部のおもてなし

    いまどき、両親の離婚なんてありふれてる。

    乃梨子はそう言い聞かせて、新しい環境、新しい学校にもなじもうと努力していた。

    そして思いがけず、入部者を選定すると噂されている茶道部に入部することになるのだが。

    --きっとそなたはこの学園で知るだろう。
      縁ある者との出会いや、その出会いによる喜びを。進むべき道を見出したときの心強さを。
      ときには心通わぬ者との衝突に怒り、思い悩む瞬間があったとしても。

      それでも一人ではいられない現実を知るだろう--


    *2023年に講談社、児童文学新人賞に応募した作品です。
    *あえて書き直しはしないまま、掲載します。(63171文字)


    序章

    1 (1) (2) (3) (4) (5) (6)

    2 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8)

    3 (1) (2) (3) (4) (5) (6)

    4 (1) (2) (3) (4)

    終章