MENU
「24時間、料理の注文を承ります。」

公開している創作を大幅に書き直して、2022年11月、文芸社より発行していただきました。

現在、発売中です。

試し読み

「出し切ることが大切」

いま、筋肉痛で太ももがピキピキしています。ええ、日曜日に受けた就労支援の特別プログラムが原因です。昨日の時点ではお腹もピキピキしていたのですけれど、そちらの痛みは引いてくれました。うう〜、さすがです、ライザップさん。短いながらも効果的な筋トレをご存じなんですねえ。

ーーーーさて、この連休の間、皆さんはどうお過ごしですか?

わたしは相変わらず就労支援を受けながら、友人と過ごしました。でね、月曜日は友達が主催するセミナーに行ってきたんです。ふだん会えない人のお話を聞いて、たくさんの気づきをいただきました。

たとえば、「積極的に動きたい衝動があって動いたら、残念な結果になったから消極的になる」

こういう人をどう思いますか? わたしは「まあ、人間にはよくある流れだよね」と思っただけなのですけれど、セミナーでお話しした人によれば、「これは結果によって考えがブレてる」という状態だそうです。そんなふうに考えがブレている人を信頼できますか、と聞かされて、ドキッとしました。

盲点だと感じたのです。

悪い結果になっても事実は変わらない。だからブレないでいたほうがいい。そのほうがずっといい結果を引き寄せる、とも教えられて、なるほどなあ、と感じました。

セミナーでたくさんの人の前でお話ししているその人は、たくさんの結果を積み重ねてきた人でした。成功者と言える人なのです。だからこそ、たくさんの困難にも出会ってきたのだろうなあ、乗り越えられてきたのだろうな、と感じたのです。だから言える言葉がある。

「全部、自分のせいですよ」

自分責任論という言葉で以前にも聞いたことのある言葉です。それをこの人から聞いた時に、改めて強い印象を受けました。すべて自分が原因なんだと。たとえばわたしが太っちゃった理由は、わたしが食べすぎたせいですね。自分のせいなんです、自分以外の誰も悪くない。責任を押し付けちゃいけない。

ーーーーまあ、世の中にはどうしようもない事態もありますけれどね。天災とか病気とか。

それでもどんな状況でもなんとかできる。かつて億単位の借金を背負って、覚悟を定めて借金を返済してひと財産を築いたその人だから、「実現するための覚悟はあるか」という問いかけはとても重く響く言葉でした。

だから帰宅したあとに、小説を書き始めました。

なんと申しますか、「今回の締め切りに間に合わなかったら、次を目指そう」という考えが恥ずかしくなったのです。「力を出し切ってください。でないと成長できません」という言葉にわたしはまだまだ全力を出し切ってないと感じたから、物語を書くことに集中することにしたのでした。

……そこで心根が入れ替わったように、スラスラと書くことができたら、物語としては最高に盛り上がる展開なんですけれど、わたしの現実はうんうんとうなる日々の再開でした。でもそれでもギリギリまで頑張ろうと考えました。よりいいもの、より素敵な小説なんてない。いまのわたしがいま、書ける小説がいまのわたしにとっては最高なんだから、という考えに踏みとどまろうとしています。

状況はね、うん、聞かないでほしい。心理的には痩せ我慢の段階ですよ。そうはいっても……な状態。でもギリギリまで続けようと思います。

目次