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公開している創作を大幅に書き直して、2022年11月、文芸社より発行していただきました。

現在、発売中です。

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亡父のお告げ?

うーん。

朝、いつもの家事を続けながら、首を捻っています。それというのも、今朝、なかなか気になる夢を見てしまったから。

目次

「教養がない」と怒られる夢

どんな夢かと申しますと、亡くなった父に「教養がない」と怒られる夢だったのです。くっきり覚えているだけに、夢枕に立ってまで主張したかったんだろうか、と、亡くなった父の去就が気になってしまったり。成仏してるのかしら。心配かけてるのかしら。確かにわたしは教養があるとは言い難いかも、と、胸を押さえたり。

ただ、せっかくの忠言なんですけれど、状況が少々悪かったんですよね。

なぜなら夢の中でわたしは体調を崩して横になっていた時だったから。体が重くて辛いと唸っているわたしの横で、父は「教養がない」と言って怒っていたのです。うん、わたしを思い遣ってくれての言葉なんだろうと思う。有難いと感じる言葉だなとも考えた。

でも体調が悪い時に言わなくてもいい言葉じゃない!? と夢の中でむかっとしたわたしは、「それはいま、言っていい言葉じゃないでしょ! それよりもこんなに具合を悪くしてるんだから、大丈夫か、と一言くらい気遣ってよ!!」と言い返しました。

そうして目が覚めたのです。

この時は現実と夢がごっちゃになっていました。起きても夢の中と同じように、体を重く感じたの。で、寝相の悪さも目の当たりにしてしまったから、「父が理想とする娘像に遠いなあ」とも感じてしまった。なので、朝からちょっとマイナス気分でした。

普段、夢を見ても気にしないタイプなんですけれど、亡くなった父にとってわたしは良い娘ではなかったという自覚があります。加えて、怒られた内容をはっきり覚えている以上、どうにもひっかかります。うーん、現在も向上意欲が多いとはいえない状況。ちょっと変わらなくちゃけないかしら。

ところで教養ってなに

ところで、亡父が主張していた教養って何かしら、と、思いつきました。

や、辞書を調べたら意味はわかりますよ。大辞林を検索したら、「社会人として必要な広い文化的な知識。また、それによって養われた品位」と出てきます。

うん、わたしの中の定義もそんな感じ。

確かに幅広い文化的な知識は乏しいかも。最近になって美術鑑賞という行為をこなすようになったけれど、わたしの人間的幅広さにつながっているかといえば、「?」なところがある。だからこそ、もっといろいろ、興味を持たなければなあ、とも考えました。

事実、生前の父は、色々な事柄に興味を持ち、あちこちに旅行に行っていた人。

わたしもそのお裾分けに預かることもありました。面白い本を購入してもらったり、映画や美術館に連れて行ってもらったり。困ったところも多い人でしたけれど、家族を楽しませよう、良質なものを教えようという意欲はある人だったと記憶しています。

だから、そんな人が今生きて、わたしを見たら不満を抱いたかもしれません。もどかしいと感じていたかもしれません。そんなふうに考えて、ちょっとアンニュイになりました。

ハワイフェア中なの、知ってる?

そんなわけで、ちょっと元気がなかったわたしですが。

気分転換に散歩に出かけて、セブンイレブンに行きました。散財するからあまり行かないようにしているんですけれどね、通りすがりに知ったフェアに興味を抱いたのです。

そう、セブンイレブンでは現在、ハワイフェアを催しているのです。

ハワイ特産の食べ物を販売しています。ポキ丼とかロコモコ丼とか。デザートもマラサダとか色々ありますが、わたしの関心を引いたものは「ココナッツバターもち」--ハワイの家庭料理やホームパーティで定番のお菓子です。食べてみたいなあと感じたの。

で、サクッと購入して、帰宅したあと、コーヒーと共にいただきました。

美味しかったです〜。なんか独特の感触でした。ココナッツ風味を感じるけれど、もちっとした感触がまろやかで優しくて、ついつい食べていた。もうひとつ食べたいなあとも感じたから、期間中にまた購入しているかもしれません。

本当はポキ丼も食べてみたかったのですけれど、今日もしっかり自炊するつもりだから控えました。ハワイに海鮮丼があるんだなあと意外に感じましたけれど、そもそも海に囲まれた島国ですものね。だから意外でもないんだなあと納得。

また、ココナッツバターもちは日本由来のお菓子だそうです。ほら、ハワイには日本人の移民が多いでしょ? だから秋田由来のバターもちもハワイ特産として育まれた模様。そもそもハワイのお菓子として有名なマラサダだって、ポルトガル由来のお菓子だそうだから、文化って面白いなあと感じました。

やけにハワイに詳しい理由は、むかし、英会話を教えてくれた先生が、ハワイ出身の先生だったからです。どうやら先生は、わたしの、海外の食べ物に関する食いつきがいいと見透かしていたらしく、あちこちの美味しいごはんについて英語で教えてくれていたのですよ。

今、あの先生はお元気でいらっしゃるかな。ハワイフェアについて知ったら、喜んでらしたかしら。そんなことを思いながら、ココナッツバターもちを食べ終えたのでした。

さあ。とにかく今日も頑張るぞ!!

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