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「24時間、料理の注文を承ります。」

公開している創作を大幅に書き直して、2022年11月、文芸社より発行していただきました。

現在、発売中です。

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ライブ。

早くに目が覚めました。なんと4時。

うーん、昨日の興奮がまだ続いているのかなあ、と考えながら、昨日を振り返っています。楽しい1日でした。なぜなら福山雅治さんのライブに行ってきたからです。

目次

友人の幸運をお裾分け。

わたしは基本的に、ライブやコンサートに行きたがる人間ではありません。音楽を聴くことは大好きなんですけれど、自宅でのんびりした環境で聴きたいと考える人間だからですね。

だからと言って全く行ったことがないというわけではなくて、例えばライブならば以前に一回だけ、行ったことがあります。何年もむかし。その時も福山雅治さんのライブでした。

人生初のライブも二回目のライブも福山雅治さんのライブなんて、かなり幸運なんじゃないかなあ、とわたしは感じましたし、事実、予定を打ち明けた知人もそう言ってました。

今回はね、友人がチケットを多くに取ってしまい、それで一緒に行ける人を探していたのです。でね、知人友人の候補から、わたしがヒットしたわけですね。やー、声をかけてもらえてありがたかった。だからお礼に、「極上はちみつ紅茶」を手土産に持っていきましたよ。もしかしたら既に購入されてるかな、とも考えたんですが、まだ購入はしてなかったようで、とても喜んでもらえました。ホッと一安心。喜んでもらえて嬉しかったです〜。

グッズはTシャツとマスクを購入しました。

チケットは電子チケットでした。だからわたしもチケットぴあに新規登録して、友人から分配を受けたのです。購入したチケットのうち一枚を、ともに参加するわたし名義に変更する手続きですね。友人曰く、正規の手続きで売却もできたそうですけれど、誰かと一緒に行った方が楽しいと考え直して、一緒に行ける人を探したそうですよ。おおう、この人徳の高さよ……! おかげさまで楽しい思いができます、ありがと〜!

そうしてライブ当日までにオフィシャルグッズを購入する機会があったから、わたしはTシャツとマスクを購入しました。Tシャツはともかく、マスク? と不思議がられたんですけれど、ちょうどマスクが無くなりそうだったのですよ。だからちょうどいいなあと考えて。

オフィシャルグッズのマスクは5色セットだから、お出かけの時、服によってマスクの色を変えることができるし、何よりオフィシャルグッズでマスクを購入できるなんて嬉しいじゃありませんか。ただ、後になって知ったんですけれど、今回のライブのお土産がマスクだったんですよね。しまったダブった〜と考えてしまったのはここだけの秘密です。

コロナ対策として、アプリ「cocoa」も発動させて、いざ、ライブ会場に向かいました。

当日になって購入したもの。

ただ、事前購入を申し込んでいたものの、足りないものがありました。

それがライトバングル。ほら、コンサートでは光る棒を振り回すでしょ? 今回のライブではオフィシャルグッズ以外の光り物は持ち込み禁止だったのです。友人は二つほど購入してました。わたしも一緒に盛り上がるためにもライトバングルが必要だなあと感じて、当日に購入したのです。いろいろな色がありましたけれど、いちばん好きな緑色を選択しました。

やー、当日購入のグッズ会場に向かったところ、Tシャツとトートバッグはもう売り切れていましたねえ。わたしが現場に向かったのは、開場時間の30分前だったのですが、それで既に売り切れているってすごいよ、と感じながら、事前購入していた判断に満足したのでした。うん、事前購入を誘ってくれた友達に感謝です。

彼女はギター型のピンバッチを購入してたから、それもよかったなあ、と感じました。タオルもトートバッグも素敵でしたね。でもTシャツを購入できてるのだからよし!

事前購入と言っても、受け取りはライブ会場ですから、着ていくことはできませんでした。ただ、今回のライブは土曜日曜の二日間でしたから、土曜日に受け取った人はTシャツを着ていましたねえ。おしゃれなワンポイントのTシャツ。これから着る時が楽しみです。

いざ、ライブに!

開場時間を迎えて、席に向かいました。

とは言ってもコロナ禍の影響を少なくするためなんでしょうね。入場時間は席ごとに制限されていました。入り口には美男美女のスタッフさんがアルコールを持って待機してらっしゃいます。特にね、とても親切なスタッフさんがね、席まで案内してくださったから、スムーズに座れましたよ。幸運なことにアリーナ席。ステージの近くです。

うーん、今年の幸運使い切ってしまったかも?

と考えてしまいながら、会場内に流れる動画を楽しみながら、友人と一緒に開演時間を待ったのです。映画も予定されてるんですねえ。コロナ禍を迎えてから映画には一度も行けてないんですよ。見たい映画はいくつもあるんですけれど、うっかり毎日が過ぎてた。だけどこうしてライブに行ってるわけだし、映画も見に行っていいよなあと考えているうちに、ライブが開始です。

ほわわわん。

やー、もう、圧倒です。語彙力どこに行った、という感じですけれど、とにかく圧倒されました。前半はバラード中心でね、居心地良く聴かせていただきました。後半は2020年に発売されたアルバム「AKIRA」からの激しい曲を楽しく聴かせていただきました。そうそう、新曲もありました。早く発売してくれーと願ってしまう曲でしたね。もっと聴きたかった。

福山雅治さんの曲で、わたしが特に好きなところは歌詞なんです。だから歌詞が映し出される画面を必死になって見ながら、でもせっかくなのだから生の福山さんを見なくちゃ、という感じで、首を右左に、きょろきょろ動かしながら楽しみました。

あとね、この方はあの浮き沈みが激しい世界で、30年以上も第一線で活躍してこられたアーティストさんなんだよなあ、と感じたら、やっぱり自然と頭が下がりました。率直にすごい人だなあと感じるし、それでいて人間的な魅力もたくさん持ち合わせていて。ライブに集まったファンの皆さんと福山さんのやりとりをとても素敵なもののように感じられたんですよね。前へ前へ、と歌っている曲がありましたが、本当にね、みんなと一緒に前へ進んでいける感じ。日常から離れた、あの空間はとっても得難いもののように感じられました。

演奏されてるメンバーさんもね、以前に見たライブで覚えがある人ばかりでしたから、その方々とも再会できた感じがして嬉しかったです。あれからもずっと一緒に演奏されてきたんだなあ、と気づいてしまえば、どんな物語があるんだろう、とも考えちゃいました。

わたしはこの年齢になって思うようになったことですけれど、同じメンバーで仕事を続けて来られるってなかなか難しいこと。や、仕事だから続けられると言われたらそれで片付いてしまうことかもしれませんが、仕事だけのつながりでも、最高の瞬間を一緒に作る関係でい続けるってなかなか難しいと思うんですよ。でも皆さんはそうしてこられたから、すごいなあかっこいいなあ、とも感じましたね。

ライブを終えて。

とにかく圧倒されているうちに、あっという間に、ライブは終わってしまいました。

友人は新幹線で自宅に帰るようでしたから、ライブ会場の近くの停留所で別れ、わたしはしみじみと楽しい時間を反芻しながら帰宅したのです。まだ明るい時間でしたから、自宅まで歩いて帰ろうとしたんですけれど、ちょうどよく電車がきたから素直に乗りました。

でね、思ったことは「わたし、もっと頑張らなくちゃ!」でした。

や、物書きになりたいと考えて、物語を書いているじゃないですか。でもわたし、まだまだ頑張る余地があるんじゃないかなあ、とも考えちゃったのです。世の中にはすごい人がたくさんいらしてて、文章ももっとたくさん書いている方もいらしてて。そういう人たちの存在感に圧倒されることが多くて、この瞬間だって圧倒されてるんですけれど。

でもちっぽけなわたしなりに書きたい物語があるなら書いておかないと、という気持ちになったのです。人生って必ず終わっちゃう。だからちっぽけなことに囚われないで、毎日の誘惑に流される自分に負けないで、やりたいことをやり尽くしておかないと、せっかくこの世界に生まれ落ちた自分がもったいないな、と感じたのです。

それに、きっとその方が、楽しい。

今までの人生に悔いがあるわけじゃないですよ。や、まったくないかといえばあるわけですけれど、でもこれまでの人生、わたしは受け入れています。失敗だらけのちっぽけな人生、こんな人生、わたし以外に生きることはできないでしょ、とも考えています。

ただ、もっと広いところもみてもいいんじゃないかなあ、とも感じたんですよ。

もっといろんな人のライブに行ってみたり、いろんな人と人のつながりが見える場所に行って、この世界はもっと大きくて広いってこと、わたしの心身に教え込みたいなあ、とも感じたんです。

だからもっと頑張らなくちゃね、と感じたんですよね。

とはいうものの、現実は動いてませんけどね。変わってませんけどね! 今朝、4時に起きたと書いたじゃないですか。だから物語を書こうとしたのに書けやしねえ。なんでわたしの心はこんなふうなのー、と夢から覚めた心地で考えましたけれど、夢から覚めてしまったから描ける理想の現実もあるよ、と自分に言い聞かせたり。制限があるからこそ、制限を受けつつ表現できるものもあるよ、と思いついてみたり。

わたしの現実は変わってない。でも心はとてもワクワクとしています。

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