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公開している創作を大幅に書き直して、2022年11月、文芸社より発行していただきました。

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我が家のひめは最高にかわいい!

近所に住んでいるかたと、猫について話す機会がありました。

わたしは猫が大好きです。Twitterでかわいい猫の写真が流れていたら、すかさず「いいね」してしまうほど。ときにはRTもします。

世の中にはかわいい猫が多い。でもそう言いながら、わたしがいちばんかわいいと感じる猫は飼っている愛猫なのです。

今日はその猫、ひめちゃんについてお話しします。

目次

我が家はかつて、犬を飼っていた。

わたしがまだ小学生だったころ、我が家では柴犬を飼っていました。

名前はりゅう。祖父母と一緒にかわいがっていたのですけれど、大学生になったころ、足にできた腫瘍が原因となって亡くなってしまいました。預かっていただいていた動物病院で知らされたときに呆然とした記憶があります。

そのときはね、ちょうど大学生活で忙しかったのです。ですからわたしは晩年のりゅうとあまり遊んでやることができないまま、別れしてしまったのでした。それは今でもとても大きな後悔になっています。ひたすら、ごめんね、という気持ちになりました。

猫を飼おうと考え始めたきっかけ。

だからペットを飼うなんて、あまり考えられなかったのですよ。でも家族が全員亡くなり、天涯孤独になったとき、たまらなく寂しいと感じるようになったのです。

友人はいますけれど、家族ではありません。ひととき遊んでも、別々の家庭に戻る事実を目の当たりにすると、わかっていても寂しさは強くなるばかりだったのです。

だからせめて新しい家族、ペットを迎えたいと思うようになりました。

そしてついに、飼うことを決めたのです。責任を持とう。わたしの年齢はまだ若いから、最期まで看取ってやることができるはず。悲しい別れはいやだけど、でも哀しくない歳月を過ごそう。そう考えるようになったのですね。

犬か猫。どちらにしようと考えたとき、わたしは即決で猫にしました。友人には犬を飼う人が多かったのですけれど、わたしにはかつて飼っていた犬の記憶が残っていました。

その犬、りゅうの記憶を上書きしたくなかったのですね。

生涯、飼う犬はあの子だけでいい。

だから猫を飼おうと決めたのでした。簡単な理由でした。

ペットショップでの出会い。

2012年夏、わたしは猫を飼おうと決めました。それから飼う猫を探し始めました。

そもそもは里親になろうと考えていたのですけれど、天涯孤独の一人暮らしの身には難しい話でした。里親になる条件に、「一人暮らしではないこと」があったのです。どうあがいても一人暮らしするしかない身には、どうしても達成できない条件でした。

ですからお財布を握りしめて、あちこちのペットショップを巡っていました。そして知人に教えられた某所のペットショップにて、のちに飼うことになる猫と出会ったのです。

もうね、出会った瞬間からわたしに懐いてきてくれてね、かわいくてたまりませんでした。当時はまだ珍しかったマンチカンで、当時のわたしは知らなかった猫種だったのです。言い換えれば飼うつもりのない猫種でもありました。でもそんなことは、ささいな問題だと感じるほど、目の前でわたしの手のひらを舐めてくる猫に惹かれたのです。

とはいえ、高価な買い物です。姉がわりを自認してくれる年上の友達に電話して相談しました。驚いた彼女は、特に反対することなく、こういう言葉を送ってくれました。

どんな猫ちゃんでもね、あなたほど長く生きることがない。短い時間かもしれない。
それでもどうか、あなたの持病をひどくすることがないようにね

ええ、当時からわたしは持病、統合失調症を患っていましたから、無理ない言葉だったのです。ありがたいアドバイスだと感じました。わたしはこの子猫ちゃんを飼うことを絶対に、わたしの不幸にしない。どんな結果になっても、わたしの幸せにしてみせる。

そういう決意とともに、その子猫ちゃんを我が家に連れて帰ることを決めたのでした。

彼女の名前は「ひめ」!

当時の写真は、パソコンの故障によってデータが失われています。

ですから手元に残しているアルバムをいま、iPhoneで撮影してきました。少々、見づらい画像であることをお許しください。

ペットショップから連れ帰ってきた子猫ちゃん。猫を飼うに必要な道具もそのペットショップで購入してね、あれこれと準備をしている近くで、我が家をキョロキョロ歩いていた姿を覚えています。うん、怖がってませんでしたね、全然。

幼いながらもかわいい顔立ちをしてたんだよなあ、と、この写真を見ながら考えてしまうわたしは、ええ、飼い主バカです。いただいた首輪がぶかぶかなところもまた、かわいい。

数日後、初めて膝の上に来てくれたときは感動しましたね! こんなにかわいい存在がいてくれていいのか、わたし、前世でどんな徳を積んだの〜とまで思いましたとも。

そんな子猫の名前をあれこれ悩みました。ミケは他にもいそうだし、タマも同じ。うんうん唸って、当時読んでいた小説の主人公の名前に気づきました。「ひめ」という名前で可愛かったんですよね。わたしの苗字と合わせても響きがいい。

さらに「ひめ」といえば有名な女神さまに「コノハナサクヤヒメ」「イワナガヒメ」がいらっしゃいます。わたしはかわいいこの子に長生きしてもらいたい。だから、ますますかわいく、そして長く生きてくれるようにと「ひめ」という名前に決めたのですね。

なかなか大仰な命名だったなあ、と、今でも思っています。
でも本音だもの。

ひめの現在は。

あれから9年経とうとしています。あっという間の歳月だったなあ、と感じてます。

ひめはすくすく育ち、とっても美人さんに育ってくれました。見てください、この眼差し。美しいでしょう、賢そうでしょうっっ!!

ううん、実際にとても賢い子なのですよ。わたしがパソコン仕事しているときは自分のスペースで眠っています。でもしばらく時間が経つと、わたしの元にやってきて鳴きます。

そろそろ休憩にしたらどう? と言っているかのように。

だって「どうしての?」と声をかければこの子、わたしをわたしのベッドに誘導するんですよ! そして横になったら、同じようにベッドに乗ってわたしの手を舐めてくれます。

くううう。なんて賢いっ!!
なんてかわいいっ!!!!

そんなわけですから、今日のブログはこのあたりにしようと思います。ええ、先ほどから足元にやってきたひめちゃんが鳴いているのですよ。ごはんが欲しいと言っているではないです、休憩にしたらと言ってくれているのですよきっと。というわけでこれにて失礼します。

大好きなひめのお話、読んでくださってありがとうございました!

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