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「24時間、料理の注文を承ります。」

公開している創作を大幅に書き直して、2022年11月、文芸社より発行していただきました。

現在、発売中です。

試し読み

大好きだなあ。

お正月期間が終わり、いつもの日常を過ごしています。

つまり、就労支援で訓練を続ける日々を過ごしています。就労支援で訓練を受けることができる日々は、あと半年。就職先は見つかるのか。育んだスキルで、本当に稼げるようになるのか。不安が襲いかかってきます。

そういうとき、わたしは自費出版した本を取り出して読み返します。ええ、サイトでも紹介してますね。「24時間、料理の注文承ります。」です。

何度も何度も、自分でも読み返しながら書いてきた物語なのです。

好きなことを全部つめこんで書いた物語です。表紙もフォントもこだわって作ることができた一冊です。だからこの物語を読むと、わたしの好きなものを思い出して、がんばろっという気持ちになるのですよ。

イギリス、料理、異世界。頑張ってデザインした表紙。

うう、好きだなあ。またこんな物語を書きたい。そのために、毎日を続けなくちゃ、と思うのです。

いま、小説を書く時間は本当に哀しいほど少なくなっています。小説家志望なのに、小説を書けないなんて、と、自分にがっくりくることもあります。でもこの本を読み返して、自分を奮い立たせています。

わたしは、それでも、この物語を書き上げた。

書き上げるまで3年かかったかなあ。世の中の、小説家さんと比べたら、遅筆もいいところ。でも大好きな書籍をおかげさまで生み出せました。また、この瞬間を迎えたい。心の中にふつふつと湧いている気持ちがあるのですよ。そしてその気持ちは、この物語を読み返すことで何度でも思い出せるのです。

そういうの、しあわせですよね。

不安は襲いかかってくるけれど、この気持ちを思い出せば、えーいと打ち返すことができます。わたしは運動音痴ですから空振りするかもしれませんけれど、でも少なくとも、気持ちの上では挫けないでいたいですね。

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