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「24時間、料理の注文を承ります。」

公開している創作を大幅に書き直して、2022年11月、文芸社より発行していただきました。

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試し読み

眠れない、眠れない、寝てた!

今週の月曜日から、わたしは睡眠不足です。

理由はわかりません。やけに寝つきが悪く、かと思えば、早くに目が覚めちゃうのですよ。行動記録を書いている手帳を読んでみたら、月曜日はほぼ徹夜。火曜日と木曜日は朝4時に起きて、水曜日だけがたっぷり眠れました。

で、金曜日である今日は。昨日から今日にかけては、なんと1時前に目が覚めてしまったのです。目覚めたとき、あたりはまだ暗く、はじめは「また4時かな〜」と考えながら枕元に置いているiPhoneを見たら、0時58分!

た、確かに昨日は眠たくて21時30分に布団に入ったな。寝つきが悪かったけれど、22時30分に眠ったとして、……3時間も眠ってないじゃないの!

さすがに唖然としました。

それでいけないと自覚しつつ、ネット画面を呼び出して、眠れない理由を検索したのですよ。結構出てきましたね。早くに目が覚める症状を「早朝覚醒」というそうです。正確には、希望起床時刻より2時間以上早くに目が覚めて、再び寝つこうとしても寝つけない症状を指すんですって。

それだわ! と意気揚々とそのページを見て、わたしはがっくりしました。

早朝覚醒は、特に高齢者に多く見られる症状なんですってよ。ナニーっ? わたしが高齢者だって言いたいの! と思いました。確かに中年です。でも高齢者じゃない〜と夜中に主張したくなりました。ま、うつ病のかたも早朝覚醒になりやすいという記述を読んで、ちょっと落ち着きましたけれど、うつ病の心当たりもないんですよね。は、わたし統合失調症。関係ある??

でも急に寝つきが悪くなったり早くに目が覚めるようになるって、統合失調症と関係あるのかしら。だって今になって抱えた病気じゃないんですよ。ほかに病気の可能性があるともありましたが、それもねえ……そもそもトイレに行きたくて目が覚めたわけではなく、ごく自然に目が覚めたわけだし。

ともあれ、夜中の調べ物にがっくしきたわたしは思いました。

理由はもういい。とにかくわたしは眠りたい。どうしたらいいの、って。

そんな時、ずももも、とむかしの記憶がよみがえりました。まだ祖母が生きていた時の記憶です。「早くに目が覚めちゃうんだよねえ」と祖母が言い、それから「だからそういう時はラジオを聞いてるの。横になったままね。そうしたらあっという間に朝になってるのよ」と祖母は話していました。今思えば、まさしく早朝覚醒だったのでしょう。ともあれ、起き出して行動するつもりもないわたしは、再びiPhoneに手を伸ばし、radikoを起動させたのです。

深夜番組にしようかと思ったけれど、音楽がいい。
タイムフリーで音楽を聴いていよう。

で、控えめな音量で音楽を聴き始め……気づいたら、朝6時過ぎでした。意識が飛んでいたんでしょうかね。いつの間にか、枕元にはかわいいニャンコちゃんが丸まっており、パチリと目を覚ましたわたしを見つめています。

あれ、いつきたの!?

かくしてわたしは今日という日を迎えたのです。まだ早い朝の時間、でも不安があります。最近寝つきが悪いの。かと思えば、目覚めが早いの。そういう時にどうしよう。ラジオを聴くという方法は今夜も有効かしら。

ちなみに、睡眠不足を焦った理由は、ダイエットに悪影響があるから。今朝、二度目に起きた時に体重を測ったら、65.8kgでした。昨日に比べたら減っているけれど、月曜日と比べたら増えてるんですよね。悩ましいよう。

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