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「24時間、料理の注文を承ります。」

公開している創作を大幅に書き直して、2022年11月、文芸社より発行していただきました。

現在、発売中です。

試し読み

NO TITLE

(————–あ)

入社式の時、同期の中に懐かしい人を見つけた。
高校時代に付き合っていた彼だ。
大学は別の大学に通ったから、まさかここで同じ会社になるとは思わなかった。

何年ぶりに会うんだろ。
高校時代の雰囲気はそのままに、でもどこか精悍になっている、と思う……。

少しだけ、鼓動が早くなった気がした。

(あ、)

入社式の時、同期の中に懐かしい姿を見つけた。
高校時代、少しの間だけ、付き合っていた彼女だ。
彼女は女子大に進んだし、まさかここで同じ会社になるとは思わなかった。

5年ぶりかな。
高校時代よりも化粧も上手になって、ずっときれいになってる。

って、いまさらなに考えてんだ、俺は。

034:NO TITTLE▼
(現代もの かつての彼氏彼女)

お題32「楽しかったよ!!!」から続く連作となりました。彼と彼女は、ただ、再会しただけ。それだけでなにも始まってないから、タイトルは無しです。ここから先、どうなるのか、わたしにもわかりません。でもこの二人には再会の道を用意したかった。だからこのお題には、この二人のその後を持ってきました。タイトルをつけるまでもない日常の、ありふれた再会話です。

2019/10/27

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